空気から直接CO2を回収、施設園芸の収量アップと脱炭素化を両立
持続可能性を重視した次世代CO₂供給ユニット「WP-2」。
化石液体CO₂や天然ガスの燃焼を一切使用せず、空気から回収したCO₂を活用。環境負荷を抑えながら、高濃度CO₂調整技術により収穫量を大幅に向上させます。
店内栽培やコンテナ農場向けに設計されたWP-2は、小型ながら強力な供給能力を誇り、1日あたり最大2kgのCO₂を安定供給。限られたスペースでも、持続可能な成長と高効率な運用を可能にします。
さらに、従来方式と比較して圧倒的なコスト削減効果を実現。導入後の運用コストを大幅に抑え、環境にも経営にもやさしい選択肢です。
CO2供給の課題
室内農業のためのCO2を生成または調達する方法はいくつか存在しますが、その多くは化石燃料を燃やすか、生ガスを購入する必要があります。これは初期投資とランニングコストが多額です。
ほとんどのCO2供給方法には、保管、取り扱い、輸送といった隠れたコストが伴います。
現在の多くのCO2供給方法
- 1: 化石燃料の燃焼
- メリット:低コスト、暖房効果
- デメリット:有機農業では使用不可、有害なSOxやNOxを排出、夏の使用に適さない
- 2: 生ガスの購入
- メリット:SOxおよびNOxの排出量が少ない
- デメリット:有機農業では使用不可、CO₂の貯蔵には許可および加圧タンクの設置が必要
- 3: 排ガス等からのCO₂回収
- メリット:有機農業規格に適合
- デメリット:初期投資が高い、供給の変動がある、輸送に高コスト
空気からCO2を回収し解決
こうした課題に対応する新たな技術として、WP-2が開発されました。
WP-2は空気中から直接CO2を回収し、濃縮して温室や植物工場に安定供給します。熱交換機能やCO2再循環機能を備え、省エネ設計を実現。設定した濃度に応じて自動制御を行い、化石燃料や液体ガスに依存せずCO2を生成します。これによりランニングコストを削減し、環境負荷を抑えつつ植物の成長を最適化できます。
420 PPMの温室内の空気を取り込み、CO₂濃度を高めた後、再び温室内に戻します。CO₂は効率的な吸着剤を使用して空気から回収されます。
希望するPPMレベルを設定するだけで、あとは機械が自動で行います(例:1200 PPM)。
CO2濃度を1000〜1400 PPMに調整する施肥により、作物の種類に応じて収量が20〜40%向上します。
特許取得済みのクローズドループシステムを使用し、室内空気を再循環して余剰熱を回収し、PPMレベルを向上
コスト比較
従来のCO2施用(燃焼式やボンベ供給式)は、燃料費やガス供給コストがかさみ、年々負担が増大します。1,500平方メートルへ20kg/日のCO2を施用するケースでDAC(同商品方式)と従来方式を比較すると、DACは初期投資こそ大きいものの、運用コストが圧倒的に低いため、
わずか1年で従来方式を逆転。5年間で約1,400万円のコスト削減効果を実現します。
WP-2の特長
- 1. モジュール式で低価格、拡張性も確保
WP2はモジュール式設計のため、あらゆる規模のビジネスニーズに対応可能です。低コストで手軽に空気由来のCO2を導入できるため、初期投資を抑えて効果を確認できます。サイズはわずか約1/8立方メートル、重量31kgというコンパクト設計で、設置やメンテナンスも容易。研究施設やコンテナファーム、店舗などスペースの限られた環境にも導入可能です。
2. 世界トップクラスの表面積でCO2を回収、効率的に濃度を調整
ハニカム構造のローターと独自のCO2固定吸収材により、世界トップクラスとなる100平方メートル(160のサッカー場分)の有効表面積を実現。CO2を効率的に回収します。さらに、特許技術によるクローズドループ方式で熱を無駄なく再利用し、濃度を自動かつ効率的に制御します。
3.簡単に設置可能で、すぐに運用開始
信頼性が高い制御システムで簡単操作可能と簡単メンテナンス
※施工設置サービスがございます。別途お見積りで、詳しくはお問い合わせください。WP2 の整備は訓練を受けた人のみ行える形です。
高い評価とグローバル展開
WP-2は、EUおよびアジアの栽培環境でテスト済みです。ヨーロッパを中心に導入が進んでおり、コンパクトさや使いやすさ、コスト削減効果が高く評価されています。また、カーボンニュートラル実現に向け、モジュール型ソリューションを用いた小規模実証を行う企業が増えており、実証試験と商業展開をつなぐ架け橋としても世界的に注目を集めています。
空気から直接CO₂を回収し、光合成促進で収量アップと環境配慮を同時に実現する「WP-2」。
導入後は圧倒的に低いランニングコストで運用でき、持続可能性と経済性の両立を実現します。
施設園芸や室内栽培で「安定したCO₂供給」と「コスト削減」をお考えの方に最適な製品です。
※WP-2には日本で使用するために、昇圧トランス(変圧器)が必要です。
こちらは、変圧器をセットとしたパッケージ販売商品です。